肥満治療に医薬品、その効果は?

肥満治療では、肥満治療薬という薬が使われることもあります。
サプリメントなどの健康食品と違い、医薬品なので即効性があります。
肥満治療薬として使われているのは、栄養吸収阻害系、食欲抑制系、燃焼系、の3種類です。
この中で医薬品としてよく使われるのは、栄養吸収阻害系と食欲抑制系です。燃焼系は効果がはっきりわからないので、サプリメントなど食品に分類されているものが多いです。
栄養吸収阻害系は、脂肪や糖質などの肥満の原因になる栄養素の吸収を抑えるものです。糖質ならば糖質を阻害、脂肪ならば脂肪を阻害、というふうに、他の栄養素には影響しないのが特徴です。例えば、脂肪の吸収を抑える治療薬は糖質とタンパク質の吸収には影響しません。
脂肪吸収を抑える薬は肥満治療クリニックでもよく使われていて、食べた脂肪分のうち30%をそのまま排出させる作用があります。強制的に消化不良の状態を作り出すので便がゆるくなる、下着を汚してしまう、などの心配がありますが、体に対しての害はほとんどないと言われています。気をつけるべき点としては、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)を未吸収の脂肪と一緒に排出してしまうので、脂溶性ビタミンの不足が起こることがあります。これを防ぐためには、ビタミン剤を併用することが必要です。
食欲抑制系は、脳の食欲中枢(視床下部)に働きかけて、食欲を抑制させる作用があります。使うと食欲がなくなるのですが、脳に直接作用するため、副作用の危険性が高いと言われています。
医薬品は即効性がありますが、これはBMI35以上の肥満者に適用されるケースが多い薬なので、ちょっとぽっちゃりしている体型を改善する目的では病院での処方は受けられません。